TRUMPF製 自動アーク溶接機『TruArc Weld 1000』導入

株式会社浜本工作所 (広島県呉市)

株式会社浜本工作所

■人と協業で作業が可能な協業ロボット溶接システム

機械メーカー向けに精密部品加工やスチール製品を供給している株式会社浜本工作所が、自動アーク溶接機『TruArc Weld 1000』を導入しました。工作機械メーカーで世界シェア1位を誇るドイツのTRUMPFが世界販売しているモデルです。

溶接ロボットを導入すれば人手不足の解消や溶接品質の安定、生産性の向上など、多くの利点があることは分かっていてもどうしても踏み切れない理由、それはロボットに動作を教えるティーチング作業が必要で、特に高精度な動作を設定するには作業内容に関する専門的な知識やその分野に精通している人材が必要になることがネックの一つになっています。

安全柵なしで作業員と共同作業ができる協働ロボットが登場し、溶接の動きをロボットへ設定する「ティーチング」も直接ロボットアームを動かして行う「ダイレクトティーチング」ができるようになり、ロボットの専門知識がない作業員でもティーチングが行えるようになりました。
TruArc Weld 1000では協働ロボットの略称「コボット」が使用されており、プログラミング時にロボットを簡単に手で動かすことができます。トレーニングに膨大な時間をかけることなく、溶接工がプログラミングを習得することが可能です。

TruArc Weld 1000は、フロニウス社(オーストリア)の溶接機が使われており、スパッタなど後処理もほぼ必要ないぐらいに綺麗に仕上がります。現在は順次トライし来年の本格稼働に向けて準備中ですが、アルミ材も非常に綺麗に溶接できるようで、それが出来たらまた取材に行ってきます。

深刻な人手不足が続き、10年後にはどれだけのものづくり企業が淘汰されていくのか。我々は生き残りをかけて今できることを模索し続けなくてはならない」と浜本社長は語ります。人と協働できるこのようなロボットがこれから主流になっていく時代が更に近づいていると感じました。

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