【PMI検査】現品の金属成分分析で鋼種を判定

■金属成分分析による鋼種確認

ものづくりにおいて部品や製品が設計や仕様通りのものであるかは様々な検査で確認されています。
目視で行われる外観検査や実際に現品を測定し図面と照合する寸法検査から、製品を破壊することで強度や耐久性を確認するものまで様々な検査があります。

そんな検査の中でも、強度や耐久性に関わる部分である材料の検査について当社で過去にも実績があるのが蛍光X線分析装置を用いた金属製品の成分分析と鋼種確認です。

金属材料であればミルシートにて鋼種や成分を確認するのが一般的かと思いますが、現品の成分を確認したい場合や仕様通りの鋼種が使用されているかを判別するには厳密には実際に現品を検査することでしか確認できません。

■実際に測定してみた結果は…

今まで弊社で輸入した製品は検査を実施してお客様に納入しています。
また、検査のみもお受けしており、ご依頼をいただいたものの多くは大手の客先へ製品を納入している企業様や輸入商材を扱う企業様から、海外にて製作・調達したものの成分を確認したいとの依頼で、なかでも多かったのがステンレス系の鋼種でした。

ステンレス系でも特によく使用されるSUS304とSUS316などは見た目などで判別することができないので、Ni(ニッケル)の成分量やMo(モリブデン)が分析結果に含まれているかで判定します。

実際に成分を測定すると対象の全てが……ということはありませんでしたが、中には複数ある種類のなかの1種類のうち数個だけSUS316のはずがSUS304が混入していたなんてこともあり、検査をすることで異材納入が防げます。

その他にも現品の素材情報が残っていないため、測定することで成分比を確認したい…あわよくばそのまま鋼種が特定できれば~といった理由でのご相談があり検査を実施した例もあります。

成分分析は測定方法によっては測定できない成分もありますが、現品を測定するという一番確実な方法で素材を確かめることができますので、是非一度お問い合わせください。

この企業に関するお問い合わせ TEL 082-942-1516