鉄素材をメインに一般鉄鋼製品の加工や鋼材の販売を行っているSS社が新規設備を導入、稼働を開始し多数ある小物生産への対応力、全体の生産能力を増強させました。
■三菱電機 ML3015GX-F80導入

8kwファイバーレーザー加工機
同社が導入したのは三菱電機製 ファイバーレーザー加工機「ML3015GX-F80」で、レーザーの最大出力は8kw、ゴトウと呼ばれる1524mm×3048mm(5尺×10尺)サイズの定尺材を加工できるテーブルを備え、板厚25㎜までの切断に対応しています。
保有するCo2レーザー加工機の内の2台と、今回のファイバーレーザー加工機を入れ替える形となりますが、同社は業界に先駆けてファイバーレーザー加工機を導入しており、その運用メリットを実感。

Co2レーザー加工機よりも速い加工スピードに加え、板厚に対して小径の穴あけが可能となる加工性能、15段パレットチェンジャー付きの段取り効率や印字機能による手間の削減など、生産性に関わる部分の能力向上により、従来+αの生産性を確保しながらも少ない消費電力によるコストダウンのメリットは大きいと判断しての設備更新となっています。
■世界初!! アマダ ENSIS-6225AJ導入

12kファイバーレーザー加工機
さらに同社はアマダ製 ファイバーレーザー加工機「ENSIS-6225AJ」の導入も進めており、こちらは最大出力12kwのレーザー発振器を備え32mmまでの板厚に対応が可能、最大加工寸法も6200mm×2580mm、ワーク質量4020kgと厚板への運用を想定しており、建築構造用のSM材やSN材の加工も視野に入れています。
■非鉄金属の加工へ意欲
この度の設備導入が全て終われば、本社と別工場で計3台のファイバーレーザー加工機が稼働を開始し、今まで以上の高い生産能力を得ることとなる同社は、今まで同様に鉄素材はメインとするものの、ファイバーレーザーの利点の一つでもあるアルミや銅などの非鉄金属の加工にも挑戦したいと意欲をみせています。
個別企業ページはこちら