■事業再構築補助金を活用し新工場建設

広島県廿日市市で歯車単体からそれらを組み合わせた減速機など、歯車に関するものづくりに関わる株式会社広島精機が新たに工場を建設し、2022 年10 月より運用を開始しました。

この度建設された新工場は敷地面積140 坪の平屋建て工場で、同社の工場としては「第3工場」となるものとなり工場内にはそれぞれ2.8t と4.8t の天井クレーンを設置。
製作した歯車一つ一つはそこまでの重量はなくとも、それらを動力伝達機構として組み合わせて最終的に一つのユニットとして完成した時の重量はかなりの重量となることもあるため、そういった重量物の搬出なども想定し対応できるように設備は用意されたとのこと。

ただ、今回の工場建設については既存事業の拡張のためではなく「事業再構築補助金」を活用して計画され、自社内における研究開発拠点の役割として運用が想定されているようです。

■社内での研究開発を進めて新製品を生み出す

以前より同社では自社技術を活かして剣道トレーニング器具や災害時などに威力を発揮する移動式ギアポンプなどの自社製品を開発し世に送りだしていましたが、今回の新工場建設の大きな狙いは自社新製品の研究開発を今後さらに進めていく上で、必要なスペースを確保しておくことにあり、現在計画している新製品開発において必要となるであろう検査・測定の設備や器具を設置することを想定しており、開発進捗に合わせて導入を検討していきたいとのこと。

新たに研究開発の拠点を備えることで、「総合力ある機械メーカー」として自社開発を推進していく体制を整えた同社から今後どんな新製品が生み出されていくのか、新たな開発製品の詳細についての情報発表が期待されます。

個別企業情報
◆歯車単体から歯車に関わる製品全般を提供する株式会社広島精機