5軸加工機と三次元測定器を20℃環境で運用、高精度加工と精密測定能力を獲得

株式会社中野鉄工所 (広島県広島市)

株式会社中野鉄工所

■株式会社中野鉄⼯所

広島県広島市で⼤型製⽸〜機械加⼯から塗装まで⼀貫⽣産体制を整え、船舶⽤タービンベッドをはじめ、各種タンクなどの製造を⼿掛ける「株式会社中野鉄⼯所」が新たに本社⼯場へ5 軸加⼯機や三次元測定機などを導⼊。
⼯場内へ⾼精度加⼯、⾼精度測定に対応する環境を整える設備投資を実施しました。

■マザック 5軸加⼯機

今回同社が導⼊した加⼯機はマザック製の【VARIAXIS J-600/5X】は同時5軸制御マシニングセンタで最⼤加⼯ワーク径は730mm、12000rpm の最⼤主軸回転速度と0.0001°の割出し制御で⾼能率・⾼精度を実現する加⼯機になります。

同時に⾼精度⾼効率な5軸加⼯機の能⼒をフル活⽤するべく、CAD/CAM も導⼊。
導⼊前に⾏っていた加⼯が導⼊後は倍の速さで⾏えるようになったことに加え、更に⾼精度な加⼯や複雑な形状の加⼯にも対応できるようになったとのこと。

■三次元測定機と安定環境での精密測定

また、⾼精度となった加⼯品を測定するために1080×1720 サイズの測定テーブルを備え、⼀定の温度範囲下でのリアルタイム温度補正機能を搭載するミツトヨ製の三次元測定機【CRYSTA-Apex V9108】を導⼊。

併せて⼯場内の⼀区画を仕切り、国際標準化機構(ISO)によって定められている「測定時の標準温度」に合わせて空調を使って20℃で管理、⾼精度加⼯〜精密測定において重要とされる「環境」について最適な状態を構築しました。

■中型サイズの精密・⾼精度加⼯品の取り込み

同社は今回の本社への設備導⼊のほかに、広島市安佐北区にある可部⼯場へワイヤーカット放電加⼯機も導⼊。

メインとなる⼤型製⽸品の製⽸〜機械加⼯にも活かしつつ、新設備により可能となった⾼精度複雑形状の加⼯と精密測定に積み重ねてきた技術を組み合わせて既存顧客向けの加⼯だけでなく、新しい顧客や中型サイズの加⼯の開拓に活⽤しながら、「ゆくゆくは半導体装置なども⼿掛けたい」と新しい設備へ期待が膨らんでいます。

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