■横型マシニングセンター老朽機入れ替え

広島県広島市に本社を置く山陽鋼材株式会社が機械加工を行う拠点である沼田事業部 第二工場の設備を更新、横型マシニングセンターを追加導入しました。

今回導入した横型マシニングセンター Mazak製 HCN-8800はパレット作業面800mmを持つ重切削加工から高精度仕上げ加工までを行える機種となり導入したのは2022年11月、同社ではすでに同型機を導入、運用している実績があり、既存のプログラムや治具などを共用できるため、導入後の稼働テスト後すぐにフル稼働させている状況とのこと。

本機導入については導入後40年を経過する老朽機の今後も考えての入れ替えとのことだが、老朽機からの加工移譲を進めながらも老朽機も活用。
今回の横型マシニングセンター導入により横型マシニングセンターの台数が5台となったことで、加工量や機械自体の負荷分散を行いながら客先へ供給する製品の安定生産を目指しているそうです。

■設備導入の次の動きに「人」

同社は2021年秋より準備を進めていた一連の設備更新の計画が別事業部でのプラズマ切断機の導入、沼田事業部への縦型マシニングセンター導入から今回の横型マシニングセンター導入にて一段落したとのこと。

今後はこれらの設備を扱う「人」の部分について、ベテランから新人への社内での技術伝承や人員の育成などについて計画しており、人材育成や担当業務のローテションを行うことで製品の安定供給のための体制を強化しながら、さらに先を見据えての今後の体制を構築する準備を進めています。

個別企業情報
◆鉄と鉄の加工技術に関しての情報センターを目指す